「脅迫事件を起こしてしまったけれど、微罪処分になるの?」
脅迫が微罪処分になるか、微罪処分とはそもそも何かについて知りたい方へ。
脅迫罪は微罪処分にはなりませんが、不起訴になれば前科をつけずに解決できます。
このページでは、微罪処分とはどのようなものか、微罪処分の対象になるのはどういう場合かを解説しています。
Q 微罪処分とは、どういう意味ですか?
微罪処分とは、警察に検挙された事件のうち、一定の軽微な犯罪については、事件を検察官に送致されずに済むという制度です。
つまり、犯罪を行い警察に立件されたとしても、微罪処分になれば、それで捜査は終結し、起訴にも不起訴にもなりません。犯罪で検挙された場合で、最も軽い処分であるといえますね。
Q 脅迫は微罪処分になるのですか?
警察に立件された脅迫事件は、微罪処分になりません。微罪処分の基準は公表されていませんが、平成24年度の統計において、微罪処分の対象とされたものは、以下の表で挙げた犯罪だけです。
対象となる犯罪のうち、微罪処分となった割合は、35%と一定割合存在します。上記で挙げた犯罪で立件されてしまった場合には、まずは微罪処分になるように活動することが大切です。
なお、仮に脅迫事件で警察からの呼び出しを受けても、事案が軽微であれば、そもそも警察に立件されないという場合も少なくありません。
警察に立件されないためには、被害者と示談が成立していることが大切です。早期に弁護士に依頼し、示談を成立させれば、警察による事件化を阻止することができます。
Q 脅迫が微罪処分にならないことは分かりました。では、どういう場合に微罪処分になりますか?
平成29年度の統計によれば、緊急逮捕・通常逮捕がされた事件については、微罪処分の対象とされていません。したがって、現行犯逮捕または逮捕されていない在宅事件の場合のみ、微罪処分になる可能性があります。
ただし、微罪処分の対象となる犯罪のうち、平成29年度に現行犯逮捕された事件で微罪処分となったのは、わずか0.01%と極めて少ない状況です。
微罪処分を獲得するためには、逮捕を阻止することが大切です。軽微な犯罪を行ってしまったが、微罪処分で終わらせたいとお悩みの方は、刑事事件に強い当事務所までお気軽にご相談ください。
罪名 | 合計 | 微罪処分 | 割合 |
---|---|---|---|
暴行 | 31,013 | 12,041 | 38.8% |
傷害 | 23,286 | 26 | 0.01% |
窃盗 | 115,462 | 41,794 | 36.1% |
詐欺 | 10,360 | 1,074 | 10.3% |
横領 | 20,096 | 8,484 | 42.2% |
賭博 | 198 | 10 | 5% |
盗品関与 | 1,197 | 327 | 27.3% |
合計 | 201,612 | 63,756 | 31.6% |