「脅迫事件で逮捕されてしまったが、前科を付けたくない。」
脅迫で不起訴になるための方法について知りたい方へ。
不起訴になると、前科がつかないというメリットがあります。不起訴になるためには、できる限り有利な材料を集める必要があり、被害者との示談が最も重要です。
脅迫事件に強い弁護士に相談して、不起訴処分を獲得し、事件を解決しましょう。
Q 前科がありますが、脅迫罪で逮捕されてしまいました。前科があっても不起訴になりますか?
前科があるからといって、必ずしも起訴されるわけではありません。もちろん、前科の有無は、起訴・不起訴の判断のために重視されますが、それより重要なことは、被害者との示談を成立させることです。
たとえ前科がなくても、脅迫の被害者が厳罰を求めており、示談が成立しなければ、罰金または懲役刑となり、前科がつくことが少なくありません。
弁護士に依頼すれば、検察や警察から被害者の連絡先を入手し、粘り強く説得し、謝罪の意思を示すことで、示談を成立させることができます。
前科があっても、示談があれば、不起訴になり、前科を阻止できる可能性が高まります。
示談あり | 示談なし | |
---|---|---|
前科あり | 不起訴の可能性中 | 罰金または懲役刑 |
前科なし | 不起訴の可能性大 | 不起訴の可能性小 |
Q 被害者がとても怒っており、示談できそうにありません。示談がなくても不起訴になりますか?
脅迫事件の被害者は、警察に被害届を出すくらいですから、怒っているのも当然のことといえます。たしかに、当事者同士で話をしても、全く示談の見込みがないことは少なくありません。
しかし、示談の話し合いを弁護士が担当すれば、怒っていた被害者も、譲歩する姿勢を見せてくれる場合もあります。
示談する上で、宥恕(ゆうじょ)してくれるかどうかは特に重要です。宥恕とは、被害者が加害者のことを許し、刑事処分を求めないという意味です。
刑事事件に強い弁護士は、示談と同時に、宥恕の確約がとれるよう全力を尽くします。宥恕がされている示談ができれば、多くの場合、不起訴になり、前科を阻止できることになります。
なお、どうしても相手が示談に応じない場合でも、賠償金を受け取ってもらうようにします。示談がない場合でも賠償されていることを重視して、不起訴になることも少なくありません。
弁護士あり | 弁護士なし | |
---|---|---|
宥恕 | 許してもらえる可能性中 | 許してもらえない |
示談 | サインしてもらえる可能性中 | サインしてもらえない |
賠償 | 受け取ってもらえる可能性大 | 受け取ってもらえない |
Q 脅迫事件について、逮捕されずに在宅で事情聴取を受けています。起訴されないですよね?
逮捕の必要性がない軽微な事案の場合には、被害届が出されても逮捕されず、在宅で事情聴取を受けることがあります。
たしかに、そのような事案の場合には、軽微な事案であるため、必ずしも起訴されるわけではなく、不起訴になることも少なくないでしょう。
しかし、脅迫で起訴するのか不起訴にするのかは、検察官の裁量に委ねられており、弁護士であっても正確に予測することは困難です。
もし、絶対に起訴されたくない、不起訴になりたいということであれば、できる限り不起訴になるための材料をそろえ、検察官に提出しなければなりません。
そして、最も重要な材料が、被害者との間の示談となります。示談の事実を検察官に示せれば、不起訴になり、前科を阻止できる可能性が高まります。